断熱材の比較 まとめ

断熱材 比較

一戸建て住宅において断熱性能は非常に重要です。

「夏は暑くてエアコンなしではいられない」

「冬は寒くてせっかくのリビングにいたくない」

家の断熱性能が低いと家族の団らんの時間すら奪われてしまう可能性があります。

エアコンを使わないといられないなら「広いリビングよりも寝室で電気代節約…」という感覚も一理あります。この先数年どころではなく数十年単位で住むマイホームだからこそ、断熱材・断熱性能にはこだわるべきです。

特に木造住宅・鉄骨造住宅は鉄筋コンクリート造のマンションに比べると、どうしても気密性能が弱点と言われています。木造住宅に住んだことのある方は「夏は暑く冬は寒い」という印象が強いはずです。

確かに一昔前までは「木造・鉄骨造住宅にとって断熱性能は弱点」でした。

ですが、現在の一戸建て住宅の建築技術は一昔前に比べて圧倒的に進歩しており、しっかりとした断熱工事をしている木造住宅・鉄骨住宅は鉄筋コンクリート造にひけをとらない断熱性能を誇るケースもあります。

せっかく注文住宅でマイホームを購入するのであれば「夏は涼しく冬は暖かい年中快適な家」がいいですよね。

大切なことですのでもう一度言いますが、一戸建て住宅において「断熱材・断熱性能は超重要」です。

このページでは一戸建て住宅の断熱材の種類や特徴、また断熱材の性能比較などをわかりやすくまとめますので、これから注文住宅でマイホーム購入を検討している方は必ず目を通しておいてください。

Contents

断熱材とは

まずは基本中の基本である「断熱材とはなにか?」という点から詳しく説明していきます。

断熱材とは読んで字のごとく「熱を断つ」ために、住宅の壁内や外周に敷きつめるもののことです。断熱材を敷き詰めることにより、熱伝道・対流熱・放射熱という熱の3要素が伝わることを防ぎます。

断熱材には多数の種類があり、大きくわけて以下の3種類のカテゴリに分類できます。

  • 繊維系断熱材

繊維系の断熱材は木質繊維を使用しているものと無機質系の繊維を使用しているものがあります。繊維の中に細かい空気層を作り、外気をシャットアウトするタイプの断熱材です。基本的に繊維系の断熱材がもっとも一般的で価格も抑えられます。

  • 発砲プラスチック系断熱材

プラスチック系の素材を発泡させることで、内部に細かな気泡(空気)を閉じ込めた断熱材です。空気を閉じ込めるタイプと空気よりも断熱性能が高いガスを閉じ込めるタイプがあります。価格はやや高めです。

  • 天然素材系断熱材

ウール(羊毛)やコルクなどの天然素材を活用した断熱材です。天然素材ですので環境に優しく、また万が一の火災の時などにも有害ガスを出すことがありません。価格が高いため、あまり一般的ではありません。

断熱性能とは

このページではたびたび「断熱性能」という言葉が出てきますので、これについても簡単に解説しておきます。

断熱性能とは熱貫流率とも呼ばれ、室内外の温度差によって壁やガラス窓を通過(貫流)する熱量の大きさを表します。熱貫流率は小さいほど断熱性能に優れ、熱貫流抵抗は大きいほど断熱性に優れているということですね。

わかりやすい数値としてQ値(熱損失係数)を各ハウスメーカーが公開しています。このQ値が小さい程、暖房や冷房の快適な温度を外に逃がしにくくなりますので断熱性能が高いと判断されます。

断熱性をウリにしているメーカーは積極的に研究開発した結果をQ値として発表しているので、カタログ等にしっかり値を書いてあります。逆に値が書いていないメーカーや工務店は疑いの目で見たほうが良いかもしれません。

断熱・気密性能は超重要!必ずカタログで比較しよう!
家にとって断熱性能は超がつく重要ポイント!というのも家を建てた人が後悔したポイント1位が「住宅室内の寒さ・暑さ」、後悔ポイント2位が「光熱費が高い」ことなんです。つまりどちらも高断熱・高気密の家なら解消できたわけです。たしかにせっかくの注文住宅。「夏涼しく冬暖かい省エネ住宅」がいいですよね。 断熱性能・気密性能はハウスメーカー各社で力量差が大きく表れるポイントでもあるので、先輩方と同じ後悔をしないために断熱性能・気密性能は必ずカタログで比較しておきましょう。

断熱材・断熱性能の重要性

冒頭で「一戸建て住宅において断熱材・断熱性能は超重要である」と述べましたが、なぜ一戸建て住宅において断熱性能が重要なのか?詳しく解説します。

断熱性能は健康に影響

まず第一に断熱性能は健康に大きく影響します。年間をとおして「寒い・暑い・涼しい・暖かい」という体感温度を左右するのが住宅の断熱性能です。体感温度が安定しないと体調を崩しやすいですし、体感温度による「ストレス」もおもいのほか大きいものです。「冬は寒く夏は暑い」ということを年中体感することでマイホームを建てたこと自体に後悔してしまう人も多いです。これでは精神衛生上もよくありません。

逆に断熱性能がしっかりしている家ならば「ただ家の中にいるだけ」で非常にマイホームを建てた甲斐があったと思えます。この気持ちの違いは非常に大きいです。

マイホームは基本的に「終の棲家」と考える人が多いです。断熱材を軽視することで「体感温度によるストレス」が一生涯にわたり影響を与えるかもしれないことを予め肝に銘じておきましょう。

断熱で省エネ・エコな暮らし

住宅の断熱性能が重要な理由は健康上・精神衛生上の理由だけではありません。住宅の断熱性能が高ければ高いほどエネルギー消費量を節約できます。つまり省エネでありエコです。

地球環境の面でもCO2を減らすという意味で重要ですが、一般人からしてみれば地球環境とかを気にするよりも切実な問題がありますよね。ズバリ断熱性能が高い家は電気代が節約できます。ランニングコストを節約できるという点からも断熱材にはこだわるべきなんです。

また断熱性能の高い住宅は住宅性能証明書をとれば税金面でも優遇されます。電気料金も抑えることができ、また税金面でも優遇される。さらに夏は涼しく冬も暖かい。断熱材にこだわることで、コスト面でも生活面でも非常に快適な住宅になります。

断熱性能でマイホームの寿命も変わる

住宅の断熱性能が重要な理由はまだあります。断熱性能が高い住宅は「隙間」がありません。隙間のない家はズバリ「長持ち」します。住宅は年間365日、休みなく何十年と紫外線や雨風にさらされています。隙間の多い住宅は雨水が侵入し木材を腐らせたり、断熱材が湿気を吸収し断熱効果が劣化する可能性が高いです。そうなれば当然、メンテナンスの頻度も高くなりコスト面でもパフォーマンスが悪いですし住宅自体の寿命も短くなってしまいます。

逆に断熱性能・気密性能が高い住宅であればメンテナンス頻度も少なく済み住宅の寿命も長持ちします。だからこそ注文住宅を建てる際は断熱性能が非常に重要なのです。

当サイトは「イニシャルコストが少しばかり高くついたところで断熱性能にはこだわるべき」と断言します。

断熱材の種類と特徴

次に断熱材の種類と特徴についてまとめていきます。

グラスウール

グラスウールはガラスを高温で溶かし遠心力で吹き飛ばすことで繊維状にした断熱材です。「繊維系」のなかでも「無機系」の断熱材ですね。

グラスウールは複雑に絡み合った繊維の内部に無数の空気層があり、この空気層が断熱効果を発揮します。

グラスウールは木造住宅に用いられる断熱材としてはもっともポピュラーな素材で、壁や床、天井など住宅のほぼ全ての部位で使用できます。グラスウール自体の熱伝導率は、他の断熱材に比べるとやや弱いのですが、単純に「厚さ」を分厚くすればそれだけ断熱性能が高まりますので非常に扱いやすい断熱材といえます。

グラスウールはガラスでできているため燃えづらく耐火性が高いです。万が一の火災になっても有毒ガスなどは発生しません。またシロアリもガラスは食べませんので防蟻性でも優れています。さらに吸音性も高くなおかつコストも安いと多数のメリットがあるので、日本の住宅ではもっとも一般的に使用される断熱材となっています。

デメリットとしては防湿処理をしっかりしないと経年劣化しやすい点です。グラスウールは吸水すると結露しやすく、また自重でずり落ちやすくなります。断熱材がずり落ちれば当然、壁内に隙間ができてしまいます。断熱材がずり落ちると家の断熱性能は極端に劣化します。防湿・気密面の面で施行時に注意が必要な断熱材ですが、しっかりとした施行をすれば非常に優秀な断熱材です。

なおグラスウールには繊維質の細かさなどで「性能のランク」があるため、高性能グラスウールと通常のグラスウールで断熱性能に差があります。

グラスウールのメリット

・コストが安い
・燃えにくい
・万が一の火災の時も有毒ガスが発生しない
・シロアリに強い
・防音性が高い

グラスウールのデメリット

・湿気に弱い
・施行業者のスキルによって断熱性能にバラつきがある
・結露した際は断熱性能が劣化する

ロックウール

ロックウールは玄武岩や鉄炉スラグなどに石灰を混ぜ高温で溶かし繊維状にした断熱材です。岩綿とも言います。「アスベスト(石綿)」と名前が似ていますが、アスベストとは全く異なり発がん性などは確認されていませんのでご安心ください。アスベスト(石綿)の健康被害が問題になり、代替品として使われるようになったのがロックウールです。

ロックウールもグラスウール同様「繊維系・無機系」に分類される断熱材です。ロックウールも繊維質の内部に無数の空気層を含んでおり、この空気層が断熱効果を発揮します。ロックウールは岩でできているため非常に燃えにくく熱や火災に強いです。650~700度の高温に耐えるため、耐火性能では大きなアドバンテージを有しているといえます。また万が一の火災の時も有毒ガスを発生しません。

グラスウール同様、断熱効果だけでなく防音性も有しているため、ロックウールはよくグラスウールと比較される断熱材です。基本的にロックウールはグラスウールよりも「やや高性能」であり、高性能グラスウールとほぼ同等です。価格はロックウールがやや高いです。

ロックウールのメリット

・燃えにくい(650~700度の耐火性)
・万が一の火災の時も有毒ガスが発生しない
・シロアリに強い
・防音性が高い

ロックウールのデメリット

・グラスウールよりややコストが高め
・湿気に弱い
・施行業者のスキルによって断熱性能にバラつきがある
・結露した際は断熱性能が劣化する

セルロースナノファイバー

セルロースナノファイバーはパルプや新聞紙・古紙などを粉砕し繊維状に加工した木質繊維系の断熱材です。セルロースナノファイバーも繊維質の内部に無数の空気層があり、これが断熱効果を発揮します。

植物由来の素材ですので耐火性・防蟻性は弱いと思われがちですが、防虫・防火対策としてホウ酸やホウ素系の薬剤が加えてありますので、耐火性・防蟻性にも優れます。また木質素材のため湿気を吸収・放出する特性があり結露しにくいです。また木質素材は吸音性にも優れています。

セルロースナノファイバーは機械を使って、壁内に吹き付けるかたちで施行します。グラスウールやロックウールに比べて施行しにくい場所でも隙間なく断熱材を敷き詰めやすい特長があり、断熱材の密度の面で優れていますが、専門業者での施行が必須となり価格は高めです。

セルロースナノファイバーのメリット

・高密度
・軽い(地震に強い)
・燃えにくい
・シロアリに強い
・防音性が高い

セルロースナノファイバーのデメリット

・専門の施行業者が必要
・施行の手間がかかるため価格も高め

インシュレーションボード

インシュレーションボードはセルロースナノファイバーと同様の木質繊維系の断熱材です。細かく粉砕した木材繊維を接着剤などとまぜボード状に熱圧成型したもので別名ファイバーボードとも呼ばれます。

インシュレーションボードは軽くて寸法安定性に優れており施行しやすく、吸音性・耐久性に優れています。透湿性にも優れ結露しにくい特長もあります。

しかし木質繊維を成型しているためシロアリ被害に遭いやすいというデメリットがあり、また熱伝導率の点で他の断熱材にやや劣るため、住宅のメインの断熱材に使用されるケースは少ないです。おもに養生材やサイディングボード(外壁)の下地に使われるケースが多い断熱材です。

インシュレーションボードのメリット

・施行・加工がしやすい
・吸音性が高い
・耐久性が高い

インシュレーションボードのデメリット

・シロアリに弱い
・燃えやすい

ウール

ウールはその名の通り羊毛で天然素材の繊維系断熱材です。天然素材のため環境に優しく、湿気を吸い取りまた乾燥すると吐き出す調湿効果も持っているため結露しにくいです。また入り組んだ部分でも隙間なく敷きつめやすいので気密性を確保しやすいです。

ただし熱伝導率の面ではそこまで突出しているわけでなく、天然素材のため価格が高いためそこまで普及していません。

ウールのメリット

・調湿効果がある
・高気密
・天然素材のため環境に優しい

ウールのデメリット

・価格が高い
・価格の割に熱伝導率がそこまで突出していない(費用対効果が悪い)

ビーズ法ポリスチレンフォーム

ビーズ法ポリスチレンフォームは発泡プラスチック系の断熱材です。ビーズ法ポリスチレンフォームはポリスチレン樹脂に炭化水素系の発泡剤、難燃剤を加えビーズ状にしたものを蒸気で発泡させ金型に充填し加熱しおよそ30~80倍に発泡させたものです。

英語で「Expanded Poly-Styrene」ですので、略してEPSとも呼ばれています。と、まぁ難しく書きましたがいわゆる「発泡スチロール」のことです。発泡させた際に内部に無数の空気層が生まれ、これが断熱効果を発揮します。

ビーズ法ポリスチレンフォームは価格が安く、また水分・湿気に強く結露しにくい特長がありますが、熱や火には弱いです。メインの断熱材というよりも屋根や配管カバーなど、住宅の一部分に用いられるケースが多いです。

ビーズ法ポリスチレンフォームのメリット

・価格が安い
・湿気に強く結露しにくい
・軽い

ビーズ法ポリスチレンフォームのメリット

・熱・火に弱い

押出法ポリスチレンフォーム

押出法ポリスチレンフォームも発泡プラスチック系の断熱材です。押出法ポリスチレンフォームはその名の通り、ポリスチレン樹脂と発泡剤・難燃剤などを混ぜ合わせ発泡させながら押し出してボード状に成型します。

堅くて圧力に強いため外張り断熱工法によく用いられる断熱材です。発泡プラスチック系の素材のため水分・湿気にも強く基礎断熱などに用いられるケースが多いです。デメリットとしては繊維系断熱材に比べるとやや高価である点と、やはり熱・火に弱いという点が挙げられます。

押出法ポリスチレンフォームのメリット

・湿気に強く結露しにくい
・軽い

押出法ポリスチレンフォームのデメリット

・価格が高め
・熱・火に弱い

硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームは発泡プラスチック系に分類されるの断熱材で近年、需要を伸ばしています。

硬質ウレタンフォームはポリイソシアネートとポリオールに発泡剤や難燃剤などを混ぜて成型しており、「現場発泡タイプ」と「ボードに成型されたタイプ」があります。近年では「現場発泡タイプ」が需要を伸ばしています。

硬質ウレタンフォームは内部の気泡に空気よりも熱伝導率が優れたガスが含まれており、高い断熱性能を誇ります。また、現場発泡タイプは自己接着性を有しており接着剤を使わずとも、壁面などに強く接着しずり落ちて隙間ができることが少ないです。

現場発泡の硬質ウレタンフォームは壁内の厚さ以上に膨らむため、はみ出た部分はカットしますが、職人の技術によっては断熱層に隙間ができるケースもあります。施行業者の技術で断熱性能にバラつきが出る可能性がある断熱材です。

また硬質ウレタンフォームは難燃性ではありますが、グラスウールなど耐火性の高い断熱材に比べると熱・火には弱く燃えた際に有毒ガスが発生する恐れがあります。またシロアリにも弱いため、基礎部分でしっかり防蟻処理をする必要があります。硬質ウレタンフォームは繊維系断熱材に比べて価格も高めです。

硬質ウレタンフォームのメリット

・高い断熱性能
・強固な自己接着力で経年でズレ落ちることが少ない
・連続気泡のものは吸音性が高い

硬質ウレタンフォームのデメリット

・価格が高め
・熱・火に弱い
・シロアリに弱い
・施行業者のスキルによって断熱性能にバラつきがある
・歴史が浅いため、経年による劣化がどれほどか不明

ポリエチレンフォーム

ポリエチレンフォームは発泡プラスチック系に分類される断熱材です。ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えてボード上に成型したもので内部に独立した細かな気泡が無数にあり、この気泡により断熱性能を発揮します。

ボード状に成型された断熱材としては柔軟性が高いのが特徴で、壁や柱の隙間、屋根や配管カバーなど入り組んだ部位に敷きつめやすい断熱材です。防水面でも優れておりフロンを使用されておらず、万が一の火災の際にも有毒ガスを発生しません。ただし火や熱に強いというわけではありません。連続気泡のものは吸音性にも優れています。

ポリエチレンフォームのメリット

・柔軟性が高く入り組んだ場所にも敷きつめやすい
・燃えた時に有毒ガスを発生しない
・連続気泡のものは吸音性に優れる

ポリエチレンフォームのデメリット

・熱・火に弱い
・シロアリに弱い

フェノールフォーム

フェノールフォームは断熱性能が高く経年劣化しにくく、他にも多くのメリットがあるため非常に優秀な断熱材として近年注目が集まっています。

フェノールフォームは発泡プラスチック系に分類される断熱材でフェノール樹脂に発泡剤・硬化剤などを加えてボード上に成型したものです。フェノールフォームは「熱硬化性樹脂」といい、熱に強くて火が直接あたっても表面が炭化するだけで燃えにくく、有毒ガスもほぼ発生しません。非常に熱に強く燃えにくい素材のため、不燃・準不燃材料の認定を受けている断熱材です。

熱で縮むこともなく水分を吸うこともありません。さらに極めて高い断熱性能を備えており厚みが薄くてもい高い断熱性能を確保できます。

フェノールフォームのデメリットとしては断熱材のなかでもっとも価格が効果な点とシロアリに弱い点が挙げられます。

フェノールフォームのメリット

・高い断熱性能
・経年劣化しにくい
・熱・火に強い
・水分・湿気に強い
・火災の際も有毒ガスを発生しない

フェノールフォームのデメリット

・価格が高い
・シロアリに弱い

断熱材の性能比較

上記にピックアップした断熱材が、今現在日本で流通している主な断熱材の種類と特長です。ご覧頂ければおわかり頂けると思いますが、どの断熱材にも「メリット(長所)」と「デメリット(短所)」があり一概に「この断熱材が一番いい」というのは難しいです。

断熱材を選ぶ時は住宅建設地の気候や特長に合う断熱材を選択することが重要です。

分かりやすいように下記に、断熱材の性能・価格の比較表を一覧にしておきます。

分類カテゴリ 断熱材名 熱伝導率 不燃性 防蟻性 遮音性 湿度抵抗 耐久性 価格 工法
繊維系 無機系 グラスウール 0.034~0.050 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ 充填
ロックウール 0.038 ☆☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ 充填
木質繊維系 セルロースナノファイバー 0.040 ☆☆ ☆☆☆ 充填
インシュレーションボード 0.040 充填
天然素材系 ウール 0.040 ☆☆☆ 充填
発泡プラスチック系 ビーズ法ポリスチレンフォーム 0.034 外張り
押出法ポリスチレンフォーム 0.028 外張り
硬質ウレタンフォーム 0.024 ☆☆ 充填・外張り・ゾーン断熱
ポリエチレンフォーム 0.039 ☆☆ 充填
フェノールフォーム 0.020 充填・外張り・ゾーン断熱
断熱・気密性能は超重要!必ずカタログで比較しよう!
家にとって断熱性能は超がつく重要ポイント!というのも家を建てた人が後悔したポイント1位が「住宅室内の寒さ・暑さ」、後悔ポイント2位が「光熱費が高い」ことなんです。つまりどちらも高断熱・高気密の家なら解消できたわけです。たしかにせっかくの注文住宅。「夏涼しく冬暖かい省エネ住宅」がいいですよね。 断熱性能・気密性能はハウスメーカー各社で力量差が大きく表れるポイントでもあるので、先輩方と同じ後悔をしないために断熱性能・気密性能は必ずカタログで比較しておきましょう。

断熱工法の種類

次は断熱工法の違いについてまとめていきます。一般的な一戸建て住宅で採用されている断熱工法は大きく分けて「充填断熱工法」「外張り断熱工法」「ゾーン断熱工法」の3つがあります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。

充填断熱工法

充填断熱工法は壁の内部に断熱材を敷き詰める断熱工法です。壁内の空間を利用して断熱材を敷き詰めるため、支持材などで新たな断熱用スペースを確保する必要がなく比較的コストを抑えられる断熱工法のため木造住宅においてはもっとも一般的です。また壁内に断熱材を敷き詰める工法のため、敷地面積に影響を与えません。

壁内に断熱材を敷き詰める工法のため、柱部分は断熱材が入っておらず断熱層が途切れるため気密性の面では外張り断熱に劣ると言われています。

充填断熱工法のメリット

・外張り断熱に比べコストが安い
・壁内に充填するため敷地面積に影響しない
・断熱性能が経年劣化しにくい(防湿対策がしっかりなされている場合)

充填断熱工法のデメリット

・柱部分で断熱材が途切れるため気密性が確保しにくい
・防湿・気密層の施行に注意が必要(結露しやすくなる)

外張り断熱工法

外張り断熱工法は、構造躯体の外周を断熱材で包み込む断熱工法です。充填断熱工法と異なり、柱などの外周から家全体をぐるりと断熱材で包み込むため気密性が確保しやすいという特長があります。そのため断熱性能は高いですが、家の外側に断熱材を敷き詰めるため、作業工程が増え価格が高くなる傾向があります。

また断熱材の外側に外壁を取り付けるため、断熱材を分厚くし過ぎると自重で外壁がずり落ちる危険があり、分厚さを確保しにくいというデメリットがあります。断熱層で建物外周部を包み込むため、断熱層の分だけ建物面積を圧迫してしまうデメリットもあります。

外張り断熱工法のメリット

・気密性が確保しやすく断熱性能が高い
・結露しにくい
・構造躯体の外周に施行するため、内部設計・デザイン自由度が高い

外張り断熱工法のデメリット

・充填断熱に比べコストが高い
・経年劣化の影響を受けやすい
・地震などの外力の影響を受けやすい
・建物外周部に断熱層を設けるため敷地面積が圧迫される

ゾーン断熱工法

ゾーン断熱工法はおもにリフォームの際などに使用される断熱工法です。新築の注文住宅では採用される事例がほぼありませんので当ページでは解説を割愛します。

主要ハウスメーカーが採用する断熱材 断熱工法 比較一覧

主なハウスメーカーではどんな断熱材・断熱工法を採用しているのか気になる方も多いと思います。下記に有名な大手ハウスメーカーが採用している断熱材・断熱工法を比較しやすいよう一覧にしておきます。参考にしてみてください。※商品によっては断熱材が異なるケースがございます。

ハウスメーカー 断熱材(壁) 断熱工法
積水ハウス 高性能グラスウール(100mm) 充填断熱
セキスイハイム 高性能グラスウール(100mm) 充填断熱
へーベルハウス フェノールフォーム(45mm) 外張り断熱
大和ハウス 高性能グラスウール(100mm) 外張り断熱
パナホーム ロックウール(160mm) 充填断熱
三井ホーム ロックウール(140mm) 充填断熱
ミサワホーム 高性能グラスウール(90mm) 充填断熱
住友林業 高性能グラスウール(100mm) 充填断熱
住友不動産 高性能グラスウール(140mm) 充填断熱
トヨタホーム 高性能グラスウール(100mm) 充填断熱
一条工務店 現場発泡ウレタンフォーム(140mm) 充填断熱
タマホーム ロックウール・グラスウール(75mm) 充填断熱
アイフルホーム グラスウール・フェノールフォーム(70mm) 充填断熱
アイダ設計 高性能グラスウール(75mm) 充填断熱
木下工務店 ウレタンフォーム(80mm) 充填断熱
三菱地所ホーム ロックウール(90mm) 充填断熱
スウェーデンハウス 高性能グラスウール(120mm) 充填断熱

断熱材 比較 まとめ

断熱材・断熱性能の比較は以上となります。いかがでしたか、読者様のハウスメーカー選び・断熱材選びのお役にたててくだされば嬉しい限りです。

断熱材の特長や長所・短所をよく理解しておけば、最高の注文住宅を建てるための武器にもなるはずです。ハウスメーカーの営業マンはせっかく来てくれたお客様をどうにかして契約までこぎつけるために、あの手この手で丸めこもうとしてきます。(ちょっと言葉が悪いですが)

断熱性能に関しても、施主サイドにある程度の知識があれば、変な営業に丸めこまれることは回避できると思います。

当サイトでは何度も口酸っぱく申し上げることですが、マイホーム購入は一生に一度の大切な買い物。ごり押しの営業に丸めこまれて後悔してしまうことは避けたいものです。マイホームの知識を付けておくことは、後々の価格交渉などの時にも必ず有利になるはずです。勉強しておいて絶対に損はありません。

特に一戸建ての注文住宅において断熱性能は超重要なポイントです。しっかり知識をつけ後悔しないハウスメーカー選びをしましょう。

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